まだ合気道を始めてから3年弱ですが、既に人生に欠かせない存在となっています。
合気道を始めたきっかけ
子どもの頃から常に「強くありたい、変わりたい」と思っていた
昔から、それこそ子どもの頃から常に
「自分の身は自分で守るのは当然として人も守れるくらい強くありたい」
という考えが何故かあり、武道(その時は「合気道」というよりも漠然と
「武道」としてだけのイメージでした)またはロシアの武術「システマ」の
どちらかを勉強したいと考えていました。
「踊り」の世界に長く居る割には筋肉と関節に変なクセがあり、
強いようで実は弱い体幹、過去に痛めた影響か、バランスの悪い身体を改善しなくては!
との焦りもありました。
そして一冊の本との不思議な出会い
ここからが不思議な話なのですが、2年前のある日、桂川イオンモール(京都)の
大垣書店内を歩いていたら左肩に謎の引力を感じ、
振り向くと「武道」のコーナーが。
その中でも特に存在感のある一冊の本を手に取り
「あ、合気道だ、表紙が好きな感じ、タイトルも良いなぁ」
と、そこでまさかの本文もほぼ読まないジャケ買い!
私の癖で「手に入れると満足して読まない」があり
この時も数週間読まずに居たのですが
突然ある日、漸く本を開いてみたら・・・
「え?あれっ?ここ、実家の超近所!?」と仰天し、居てもたっても居られず早速見学へ。
ドキドキしながら向かった初めての道場見学
その時間は道場長ではなく、指導部長が担当されている稽古時間でした。
まず驚いたのは「世界各国から人が集う道場」だということ!
その皆さんが寡黙に、凛々しく、ひたむきに稽古されていたことです。
垣間見える笑顔も素敵でした。
留学していたマドリードに世界各国からフラメンコ練習生が集うスタジオがあるのですが
その時の記憶が一瞬で蘇り、早速ワクワクしたのを思い出します。
稽古生の皆さんの体幹の強さ、関節と身体使いのしなやかさにも感激。
そして何と言っても指導部長の一挙手一投足が凄かった!
子供の頃から時代劇が好きだった私。
とある映画がきっかけで、かの名優「勝新太郎」さんのお兄さんである「若山富三郎」さんの
剣術が特に好きだったのですが、その映画のシーン(柳生但馬守の剣術)が
見えたようで、そしてフラメンコの偉大なマエストロ(師匠、指導者)に共通する
空気感までも感じられたようで、ただただ感嘆していました。
勿論迷うことなくその場で即入会を決めました。
道場生さんから「どちらの道場から来られたんですか?」と
訊いて貰えてびっくり!
「いえ、初心者です。あ、仕事はダンサーです(ゴニョゴニョ)」
とかなんとか答えて笑い合えたおかげで緊張がほぐれました。
見学中の正座の姿勢等を見てそう言って貰えたなら嬉しいです。
道場長の著書との出会いで運命が変わったと言っても過言ではありません。
そのご本人である道場長に道場にてやっとお会いできたのが
入会から半年後というのも何だか不思議ですね。
フラメンコと芯から向き合い続けていくためにも必要なきっかけだった
他にもフラメンコを20年以上「教える」ことを仕事としていると、
ついつい
・盲目的になる
・独りよがりになる
・独裁的になる
・異国の文化に対して敬意の薄れ
・生徒さんの思考を奪って「良かれと思って」を理由に、先に答えを伝えようとしてしまう
…と、なりがちで、その危険性を感じ始めた自分を客観視する
きっかけも必要でした。
長年「フラメンコ」といったスペインの文化に触れていた為
改めて自分のアイデンティティを確立したかったのかも知れません。

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